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高知新聞コラム「閑人調(カンジンチョウ)」第2弾

2011年08月29日

呼んでみとーせ。(土佐弁で「読んでください。」琉球語だと「ゆんでちみそーれ」)

高知新聞社「閑人調」2011年8月1日分(2回目)

「緑の恩恵」山本正子 

我が家にはエアコンがない。十二年前の新築の時、田舎暮らしには不要!と潔
く付けなかった。後悔がないと言えば嘘になる。エアコンを使わなければ
十五%の節電になるらしくすでに東電の目標をクリアしている。

この夏は少しでも快適にと節電情報が目白押しだ。暑さ対策の簾も例年より
早く掛け、グリーンカーテンも早々と植えた。植物の力で日なたの壁の温度差が
約十度違うらしい。今年も故郷沖縄料理に欠かせないゴーヤを植えた。良く茂り
実りも上々だ。手のひらを広げたような淡い緑の葉と濃い緑色の実が目にも涼や
かだ。その昔は観賞用だったことを髣髴とさせる。

エアコンのない生活が習慣を変えた。小鳥の鳴き始める早朝から仕事をすると
爽やかで、一日が長く緩やかに流れることを知った。猛暑の日は午後からプー
ルや図書館へ避暑。打ち水をして夕食前にシャワーを浴び天然素材の衣を着る。
窓の外のゴーヤでチャンプルー作り、良く冷えたビールで乾杯。虫の声を聞きつ
つ、扇風機の一時間タイマーで深い眠りにつく。寝苦しいのは、一夏のうち十日
くらいだ。回りの樹木のお蔭で天然のクーラーだ。

自然と調和した昔ながらのスローなライフスタイルが節電の秘訣かと思う。(冠)
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高知新聞コラム 閑人調(かんじんちょ)

2011年08月29日
先月から月2回書いている高知新聞のコラム「閑人調(カンジンチョウ)読みたい~~という奇特な友人たちがいて・・・嬉しく掲載します。新聞では12文字×42行。最後の(冠カンムリ)は私のサインです。

   「緑陰」    7月16日掲載分

大船渡出身で東京在住の、知人は実家を、東日本大震災の津波で流された。
先日やっと親兄弟から、帰郷の許可がでて故郷へ。帰省までこんなに時間を要したの
は、悲惨な状況、変わり果てた風景を見せたくない親心だった。

「震災、特に津波での壊滅状態の情報は充分入っていたので心の準備は出来て
いた。ショックだったのは、高校時代に通っていた陸前高田。松原がものの見事に
無くなっていた。松風が凄く気持ち良かったのに。」知人は電話口で気丈に話を
してくれた。沢山の人が松の木陰で涼をとり、思い出紡いだことだろう。
 
その、景勝地―高田松原で津波を受けながらも唯一残った「奇跡の一本松」が
あるそうだ。復興のシンボルになりクローンによる再生など保存が進められてい
るようだ。

震災地に緑を早く植えて欲しい。戦後焦土と化した沖縄で、米軍が成長の早い合歓の木
の種を空中から撒布したと聞く。緑で覆い木陰を作ったのだ。殺伐とした景色も
疲れた心も植物の持つ力で癒される。瓦礫の山の撤去もあろうが、植物の成長に
は時間がかかる。

生態系を壊さない方法で緑化に向けての良いアイデアはないだろうか。(冠)
          
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